ありがとう

昨日の事

パートの営業の仕事で
外回りをしていました。

地元寒河江のとある場所に
車を駐車して、さて仕事にと想ったところ・・・

一人のおじいちゃんが
スーパーの看板に目を閉じたまま立ちすくんで
ずっとじっとしていました。

どうしたんだろうとおじいちゃんに
「どうかされました？　具合でも悪いんですか？」と
声を掛けました。

するとおじいちゃんは
ちょっとびっくりした様な顔をしながら
話し始めました。

近くの
とある高齢者専用賃貸住宅・訪問介護・通所介護に
もう2年ばかり住まいしている事

兄弟との仲がうまくいかなくなり
そこに入居した事

突然目が殆ど見えなくなり
医者からは回復の見込みが無いと言われ
人生に絶望感を抱いていた事
（今でもそう想っている）

杖をつきながら
たまに外に出て買い物をする事で
日頃のストレスを解消している事

立ちすくんでいたのは
日向ぼっこをしていた事

久し振りに会話らし会話をした事


突然
言葉では言い尽くせない苦しみを
背負ったおじいちゃんの話を聴く事しか
私には出来ないのだが・・・

言ってくれた言葉が有った。

「声を掛けてくれてありがとう！」
「久し振りに会話が出来て、気分が晴れた。」


それに対して・・・
「話ぐらいだったら、何時でも聴きますよ。」と
答えつつ
「この辺りは営業で回るので、また声を掛けますよ。」
と伝えて別れました。


首都圏暮らしをしていた頃にも
目が見えない（不便な）方が
最寄駅までの道程が解らず
右往左往しているのに・・・

誰ひとり声を掛ける事無く
無視している光景に出くわして
声を掛けて、手を携えて
近くの点字ブロックまで
一緒に歩いた事が有る。


忙しさからか・・・
また、他人に興味を示さなくなった人達が
首都圏には多い。

ただ
人情味溢れる土地柄の山形（寒河江）でも
同じ様な光景が有る事に
ちょっとびっくりしたし
時と共に、変わっちゃったのかな・・・と
少し残念に想った。



インターネットを通して
お付き合いさせて頂いているあびるさん

先日、彼は・・・
子供や老人施設が寄付して欲しい情報を登録して
寄付したい人がそれを見るサイト
お願いタイガー！を立ち上げ
運営を始めた。

営利目的では無い事は
運営者の想いを
ご覧頂ければ、ご理解頂けるものと想います。


こう言った
温かい心の通い合う街
温かい人を思い遣る心
最近、失ってないだろうか？


自分自身でも
もう一度振り返りつつ・・・ここに記してみた。